ゼロトルクパターは方向性が安定するのでここぞの場面に強いと言われています。しかし一体それはなぜなのか?答えは簡単で、やはりトルクが無いからなのです。

手元の加減速とヘッドにかかるトルク

従来のパターはそのパターはセンターシャフトモデル※でない限り、手元の加減速によってヘッドにトルクが発生します。このメカニズムはドライバーヘッドと同様で、手元が急激に加速すればヘッド重心には進行方向と逆方向へのトルクが発生するので、フェースが開く傾向があります。逆に、手元が急減速すればヘッド重心は進行方向へ回ろうとするトルクが発生し、フェースが閉じようとする傾向があります。(※:センターシャフトのパターでも発生するがピン型、L字型に比べると少ない)

パッティングにおいては、例えば肝心な1m~2mくらいの距離です。怖がって手がインパクト付近で止まる、またはバーディー欲しさに手元が先行しすぎたりするとフェースが乱れてしまいます。もちろん、精神的なレベルアップによってそうしたエラーは徐々に減っていきますが一番簡単なのはゼロトルクパターを使用することです。なぜなら、元からシャフトに対してヘッド重心がずれていないですから、うっかりパンチが入ってしまっても、ついつい手を止まてしまってもフェースが回転することなくそのままインパクトを迎えるからです。そのため、従来のパターよりもまっすぐ打ち出されることが期待できるので「ここぞ」の場面に強いと言われているのです。

MINEFIT パター モデル名:PP02
ゼロトルクだから手元の加減速にフェースの向きが影響されない(写真:PP02)